酒器を選ぶ際の4つの基準

ワイングラスを製造するリーデル社は、飲み物の個性がグラス形状を決定するという理念の下、ブドウ品種毎の個性に合わせたワイングラスを次々と開発しています。
たとえば、下図の左のようにグラスの口がすぼまっていると、ワインを舌の中央に導き、右のように広がっていると、ワインは舌の先に導かれます。さらに研磨された縁は、ワインをスムーズに舌の上に流れ込ませ、丸められた縁はワインがスムーズに流れるのを妨げるとしています。
ということで、酒器を選ぶ際の基準は4つあります。
1.酒器の容量
器に入る酒の量によって味わいが変わってきます。冷たい日本酒を飲む際は小さめのものを選んだ方が、温度変化が起こる前に飲み切ることができるのでおすすめです。
2.酒器の口径
口径(口の広さ)によって器に注がれた際の表面積の広さが変わります。表面積が増えると酸化速度と芳香成分の揮発量が上がり、香りもより感じられるようになります。
3.酒器の形状
丸みを帯びているか、広がっているかなどの酒器の形状です。口が上に広がるタイプの器はフレッシュな香りをより引き立たせ、口径よりも真ん中が広いタイプは香りを控えめにし、濃醇な味わいを引き立たせます。
4.酒器の材質・薄さ
ガラスや金属は口当たりが冷たく、陶器は温かいです。塗物はさらに温かく、磁器はその中間。また、素材の厚さも口当たりに大きく影響します。
「日本酒の中でも、大吟醸酒や吟醸酒に適したグラスです。縦長のボウル形状が、みずみずしくフルーティな香りや爽やかなのど越しをもたらします。」ということです。