日本酒のタイプ別おすすめの酒器

日本酒サービス研究会では、日本酒を味と香りによって4タイプに分け、それぞれに「適した飲用温度」「適した器」「相性の良い料理」などを提案しています。
薫酒(大吟醸、吟醸系)に合う酒器
香りの高い吟醸系の日本酒には、香りが活きるように、口が広く上に広がったラッパ型の酒器が最適です。ワイングラスのように中にこもるような形状もオススメです。グラスに注がれた日本酒の香りを逃さず堪能することが出来ます。
爽酒(普通酒、本醸造)に合う酒器
淡麗辛口テイストなタイプの日本酒には、飲みきりサイズの小さな酒器がオススメです。温度の変わらないうちに飲めるものが良いでしょう。形は出来れば細身でラッパ型のものが香りを的確に捉えることが出来ます。
熟酒(古酒、長期熟成酒)に合う酒器
古酒、長期熟成酒など、熟酒タイプの日本酒には、重厚感のある美しい色調の酒器がオススメです。形状は、熟成がもたらす凝縮感があって濃醇な香りを包み込めるように口が大きく、かつすぼまっているものを選ぶと良いでしょう。ポイントは美しい色調を活かすこと。透明のグラス、カットの入ったグラス、また中が金塗りの漆器なども良いでしょう。
醇酒(純米酒、生もと系)に合う酒器
純米酒、生もと系は最も日本酒らしい米の味をダイレクトに味わえる旨口テイストの日本酒です。じっくり嗜むことを考えると、和風な酒器が好ましいでしょう。形状は口径より下に膨らみを持たせた形がベストです。ふくよかな香りを包み込み、引き立てくれます。片口や焼き物などにこだわって渋い雰囲気を創りだすと、良い風情が演出できます。