酒器あそびのすすめ

日本人が誇るべき文化である日本酒を3倍楽しむために、考えたのが「酒器あそび」です。
日本の食卓はバラエティに富んでいて、器の種類も豊富です。和食の世界では、「器は料理の着物である」と言われていますし、夏にはガラス・冬には陶器というように、素材で季節を演出したり、器を選ぶことによって、相手の方へのおもてなしを表現することもできます。
一方、日本人にとっての日本酒は、神様に供えたり、結婚式の盃のような契約のあかしだったり、お屠蘇のように、季節の境目に健康を願って飲んだりするものです。政府トップのおもてなしにも使われたりします。
日本酒は香りと味わいでマトリックスにして4タイプに分けることが多いのですが、タイプに器の形を当てはめると、その日本酒の魅力を最大限引き出す形があることに気づきます。逆に器を代えますと、その日本酒を自分好みの味にすることができるのです。
たとえば、素材が違う4つの器で、1本の日本酒を飲んでみます。酒器の素材によって、口当たりが変わりますので日本酒の味わいが変わります。
こんどは、同じ素材で形を変えて飲み比べてみます。すると直線と曲線の違い、口の開き具合などにより、味わいが変わってきます。
さあ、五感を研ぎ澄まして、酒器による日本酒の味わいの違いを体感してみましょう。